産業お役立ちコラム
介護食の続編です。高齢者の食事のステップ
前回、介護食のお話をしました。(「介護食は難しい?味覚を守るには亜鉛が良い」https://onl.bz/H6J8Jj2)高齢者の食事では、やわらかさ加減に「食経験」が入ってくるため、介護をされる立場で、食を考えていかなければならないですよね。さらに、高齢者の身体の機能の部分を考慮すると、「口の中(口腔機能)」「飲み込み(嚥下機能)」との二つも考える必要があります。
現在、スーパーやドラッグストアで売られている市販品の介護食品では、「日本介護食品協議会」が提示する、「ユニバーサルデザインフード(UDF)区分1~4」の基準に合わせて、形状が区分ごとに分けられているものも増えています。
うちのおじいちゃん、おばあちゃんはどれを食べたらよい?
という疑問にはこちらのページ内、https://www.udf.jp/consumers/index.html#contents06
あなたに合った「ユニバーサルデザインフード」を探そう、のチェックにより、Yes/Noで答えて探してみてもよいでしょう。
基本的には
①一口刻み食(1㎝程度)
②刻み食(5㎜程度)容易に噛める方、歯ぐきでつぶせる方
③みじん切り食(1~2㎜程度)舌でつぶせる方
④ペースト食 かめない方
の順で介護食のステップを踏んでいくと良いです。さらに「飲み込み(嚥下機能)」については、機能が低下するとむせや誤嚥のリスクもあるため、とろみ剤などの調整も必要になってきます。嚥下機能について調べる際には、専門的な知識を必要とするため、まずはかかりつけ医師・歯科医師にしっかりとご相談の上、決める必要があります。