産業お役立ちコラム
砂糖は悪者…?
誰でも一度は使ったことのある「砂糖」、あなたはどのようなイメージをお持ちですか?
虫歯の原因、ダイエットの大敵、糖尿病の原因など、あまり良いイメージを持たれないことが多いかもしれません。
さて、砂糖は本当に悪者なのでしょうか。
砂糖と栄養
砂糖の主成分はブドウ糖と果糖が結合したショ糖で、体内でブドウ糖と果糖に分解されます。
ブドウ糖は体内のあらゆる組織でエネルギー源として活用されます。
特に、脳のエネルギー源はブドウ糖が主とされていて、貯蓄をしておくことがほとんどできないため、定期的な補給が必要です。
セロトニンという成分を耳にしたことはあるでしょうか。
これは神経伝達物質の一つで、精神を安定させる働きをします。
必須アミノ酸であるトリプトファンから生成されるもので、脳内に取り込む際にブドウ糖を必要とします。
さらに、セロトニンは夜になるとメラトニンに変換され、睡眠の質の向上を助けます。
つまり、ブドウ糖は脳の正常な働きに必要不可欠な栄養素なのです。
砂糖と調理
砂糖は加熱温度によって、シロップやべっこう飴、カラメルなど様々な形状に変化します。
砂糖を使ってお菓子を作る際に、温度管理が重要になるのもこのためです。
温度によって料理にも幅ができておもしろいですね。
また、水と結合しやすい親水性があるのも特徴です。
食品の腐敗防止や肉の軟化、メレンゲなどの泡立ちの安定化、米製品の老化防止など、調理や保存の様々なところで砂糖の親水性を活用しています。
他にもタンパク質の熱凝固や発酵にも良い影響を与えると言われていますよ。
いかがでしたか。摂りすぎたり、歯磨きを怠ったりすると悪い影響を及ぼす砂糖ですが、良い面もたくさんあることがお分かりいただけたでしょうか。
砂糖を味方にして美味しくいただきましょう。