健康診断の結果やテレビ番組などでLDLコレステロールという名前をよく見たり聞いたりすると思いますが、一体どのようなものかご存じですか?これは、私たちの体内にある脂質の一つで、肝臓で作られたコレステロールを全身へ運ぶ役割を担っています。

血液中のLDLコレステロールが増えすぎると、動脈硬化を進行させ、心筋梗塞や狭心症、脳梗塞などの疾患を誘発させる恐れがあるため、悪玉コレステロールとも呼ばれています。

LDLコレステロールの正常範囲は、140mg/dl未満で、140mg/dl以上の場合は高LDLコレステロール血症となります。

 なぜ高くなるの？

LDLコレステロールが高くなる原因として、脂質や糖質の過剰摂取などがあります。

バターやラード、乳脂肪などの飽和脂肪酸の多い食品や、スナック菓子、甘いお菓子、清涼飲料水などを日常的に摂っている…なんという方は注意が必要です。

また、運動不足に伴う肥満もLDLコレステロールの元となる中性脂肪を増加させるため、LDLコレステロール値の上昇の原因とされています。

 どうしたら数値が下がる？

LDLコレステロールの数値を下げるためには、先ほどもお話しした脂質や糖質の多い食品の取り方を見直すことが大切です。

食物繊維を多く含む野菜類や海藻類、きのこ類などは、LDLコレステロールの値を下げる効果が期待できると言われているため、日々の食事の中に意識して取り入れると良いですね。

また、肉類やサラダ油を使用する代わりに、不飽和脂肪酸を含む青魚やオリーブオイルなどの良質な油に変えてみることもおススメです。

また、アルコールや果物の取りすぎは中性脂肪を増やす原因となるので、飲みすぎ食べすぎに注意しましょう。

毎日の食生活の見直しや適度な運動を心がけ、生活習慣の改善に繋げられるよう出来るところから取り組んでみましょう。