産業お役立ちコラム
魚の皮の魅力
魚を食べるとき、「皮を食べる・食べない」というテーマについて度々話題になることがあるかもしれません。
「皮がパリパリの状態なら食べる」「皮に塩がきいているなら食べる」など、食感や調理法によって食べられるという方もいるかもしれませんが、皮は食感も臭いも独特なため好き嫌いが分かれやすいとも言えます。
魚によっては、皮を食べることができない種類もあるため、食べられるものは管理栄養士としては是非皮も一緒に召し上がっていただきたいです。
今回は魚の皮の魅力についてご紹介します。
魚の皮の栄養
主に、ビタミンA・ビタミンD・ビタミンE・ビタミンB1などのビタミンとカルシウムが豊富に含まれています。栄養素それぞれの働きは次の通りです。
ビタミンA・・・視力の維持や皮膚の健康に役立ちます。
ビタミンD・・・カルシウムの吸収を助け、骨の健康に寄与します。
ビタミンE・・・抗酸化作用を持ち、細胞の老化を防ぎます。
ビタミンB1・・・炭水化物の代謝やエネルギー産生に働きます。
ビタミンAやビタミンB1は魚の肉の部分よりも皮に豊富に含まれているため皮ごと一緒に食べることがおススメです。
魚の皮のおいしい食べ方
魚の皮は種類によって厚みが異なります。
煮つけにしたり焼いたりしただけだと、厚みのある魚の皮は独特の食感と臭いが残ってしまいます。
そこで、ある程度加熱をした魚の皮を外し、トースターで煎餅のようにパリパリにします。
余分な水分をとばすことで、香ばしい皮煎餅ができて食べやすくなりますよ。
レモンやかぼすを絞った皮煎餅はこれからの暑い時期におススメです。
魚の身から外さずに皮をパリパリになるまで焼こうとすると、身の水分まで抜けてカスカスになってしまうので気をつけてください。
無理して食べる必要はありませんが、皮には栄養素が豊富に含まれているので、なんとなく残してしまっているという方はぜひチャレンジしてみてください。