食物繊維は健康な消化とお腹の調子を整える上で不可欠です。

これまで食物繊維は、“おなかのお掃除役”として、便通改善や、余分な糖質や脂質を包み込んで体外に排出してくれることから、生活習慣病の改善に有効とされてきました。

近年腸内細菌の研究がすすみ、水溶性の食物繊維は有用菌により発酵・分解される事が分かりました。

第6の栄養素として、腸活をはじめ注目が集まっていますが、実は日本人の食物繊維摂取量は不足気味であり、日々の食事で意識的に増やす必要があります。

一般的には、食物繊維を多く含む食品として、根菜や海藻が挙げられますが、これらを毎食摂取するのは簡単ではありません。

そこでおすすめしたいのが、主食であるご飯やパンから食物繊維を補給する方法です。

例えば、白米に比べて玄米は1杯あたり約2gの食物繊維を含みます。

この差は大きく、1日3回の食事で白米から玄米に切り替えるだけで、約5gの食物繊維を追加することができます。

また、玄米以外にも、麦ご飯や雑穀を混ぜたご飯、普通の食パンからライ麦パンや全粒粉のパンに変えることも効果的です。

主食は日々の食事で頻繁に摂取するものですので、ここを変えることで効果が早く現れるでしょう。

もし、玄米や雑穀が苦手な場合や毎回の変更が難しい場合は、まずは朝食だけを変えて、ご飯は白米のままでもパンをライ麦パンに変えるなど、段階的に取り入れるのもおすすめです。

オートミールも手軽に作れて、食物繊維が豊富な食材として人気ですよ。

主食に+オンできるこの方法は、始めやすいのでぜひ試してくださいね。