産業お役立ちコラム

薬膳:腸を潤す食材とは?

薬膳:腸を潤す食材とは?写真

腸内環境を整える腸活。

生活習慣病・免疫力など、全身の健康状態は、腸内環境と密接な関係があることが分かってきており一過性のブームだけでなく、健康な習慣として定着してきています。

今回は、漢方における“便秘”に関する食養生をご紹介させていただきます。

漢方において便秘は、ストレスから便秘が悪化する「気滞」や、疲れていて腸をうごかす力が弱まる「気虚」の体質におこる症状と考えられます。

また、便秘は、五臓(肝・心・脾・肺・腎)の『肺』の働きが弱り、水分の運行調整が悪くなった状態です。

この『肺』や、体内の水分貯蔵と代謝を司る『腎』を助ける食材を取り入れることが、美腸に良い食養生とされます。

五臓に作用する「帰経*」をもつ食材をとり入れ、腸活に役立ててみてはいかがでしょうか。

*帰経・・・薬や食材が作用する五臓の場所

 

【腸を潤す食材】

腸の動きを活発にして、潤いを与えます。普段の食事に取り入れてみてはいかがでしょうか。

■乾物

『松の実』 肝・肺

体の中の乾燥を潤す作用があり、海松子(かいしょうし)と呼ばれる生薬として用いられます。

『黒ごま』 肝・腎

腸が動かない冷えからくる便秘や、排尿回数が多いなど乾燥からくる便秘には効果抜群の食材です。

■野菜

『さつまいも』 脾・腎

胃腸の働きを活発にして、便秘になりやすい状態を改善します。また、気を補い、疲れや食欲不振に良いでしょう。

『ごぼう』 肝・肺

気の巡りをよくして、体の余分な熱を冷ます作用があり、熱からくる便秘におすすめです。

■果物 

『もも』 肝・肺

血行を良くし、体を潤す働きがあるので、美肌効果や腸の乾燥による便秘に効果的です。

■魚・肉

『豚肉』 脾・腎

腎を補い、精力を高め、滋養強壮によい豚肉。体に潤いを与えるので加齢が気になる方によいでしょう。

■調味料

『はちみつ』 肺

消化を担う脾の他、肌、のど、鼻、大腸に及び体全体を潤します。

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