産業お役立ちコラム
「ストレス多血症」について知っておこう!
突然ですが生活習慣が乱れ気味の方、健康診断で赤血球の数が多いと診断されたことはありませんか?
今回は40~50代の中年男性に多いとされる『ストレス多血症』についてご紹介します。
【ストレス多血症とは】
多血症は『真性多血症』と今回ご紹介する『ストレス多血症』に分けられ、真性多血症は骨髄の異常等で赤血球数が増えているため病院での治療が必要です。
ストレス多血症は血液中の液体部分(血漿)が減り、赤血球数は変わらないため見かけ上赤血球が増えた状態です。
健康診断で多血症とされる方のほとんどはストレス多血症で無症状ですが、赤血球の数が多すぎると血液が粘っこくなり、狭心症や脳梗塞などの危険性も増すので注意が必要です。
【多血症の検査】
血液検査には「ヘモグロビン値」という項目があります。
ヘモグロビンは赤血球に含まれ酸素を全身に運ぶ役割をしており、この数値が低い=貧血、逆にこの数値が高い=赤血球の数が多いとなり、多血症が疑われます。
ほかに赤血球数やヘマトクリット値(血液中の赤血球の割合)も確認します。
【ストレス多血症と診断されたら】
ストレス多血症の多くは喫煙者、肥満気味で高血圧や高脂血症、糖尿病を合併していることが多いと報告されています。
改善するためにはストレスを遠ざけて禁煙すること、肥満の方は減量すること、野菜や魚をしっかり摂って、毎食バランスのとれた食事が大切です。
また、十分な睡眠と適度な運動も大切です。
身体のサインをしっかりと受け止め、健康な生活を送るために、ストレスに負けずに頑張りましょう。