産業お役立ちコラム

管理栄養士が介護を通して気づいた事~食ではぐくむ家族の絆~

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『食』・・・明日、明後日以降の自分の体をつくる源になるもの。

皆さんは、日々ご自身の体を思いやった食事を摂っていますか??

人は生まれてすぐに、そして最期を迎えるまで『食』ととても深くかかわります。
みなさんの周りでも、介護休暇を取得されている方がいるかもしれませんが、
介護においても『食』は体調に良い変化をもたらし家族を笑顔にすることもできますが、
一方で介護食というと、やわらか食や一般的に介護食と呼ばれるもののイメージが強く、
家族の笑顔と健康の為に毎日の工夫が必要です。

それが、毎日の事となると本当に大変なのです。。


私たち管理栄養士は介護における「食・栄養」に対し、
「本人、家族に、どういう想いがあるか」も大切にしています。
そして、家族の想いに寄り添ったアドバイスを行っています。


今回は、コラム作成者である管理栄養士のわたしの2つの経験談をご紹介します。

<<1例目>>
口腔環境が悪くなり、噛む、飲み込むといった食の機能が困難になり、
発語までも少し厳しい患者様の例です。

ご家族とのコミュニケーションも難しくなり、
意思疎通が図りにくい状況にありました。その後、担当医師の指示の元、
歯科医師の口腔ケアや言語聴覚士による噛む・飲み込む機能の訓練、
管理栄養士の栄養指導等により、栄養が体に少しずつ入り、
ゆっくりと快方に向かい、ご家族との会話もできるようになったそうです。

<<2例目>>
癌を宣告された、このコラム作成者の実父の例です。

みるみるうちに体重が減り、歩行・食事・座る事も厳しい状態に陥りました。
少しでも元気に、と管理栄養士である娘の私から、
様々な介護食を提供しましたが、どれも一切手に付けず。
恐らく、日々弱っていく自分を見ることも腹立たしかったのでしょう。
元々グルメ体質で、食べたいものを食べたい状態で食せないなら要らない、
という思いだったのでしょうか。
結局、宣告後1年半で他界しまいました。
家族が希望する「食べて元気になって」という思いが、
本人にとって苦になっていた・・・という状況だったかもしれません。

如何でしょうか。
次回以降、この2件についての管理栄養士目線の考察をコラムに載せていきますので
是非お読みくださいね。

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