産業お役立ちコラム

【連載】管理栄養士が介護を通して気づいた事~食ではぐくむ家族の絆~

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https://plus-co.net/column/employee_health/2021/12/000260.php

こちらに記載の2例について、管理栄養士が思うことを書きます。

<<一例目>>                              

ご家族とのコミュニケーションも難しくなっていた中、様々な専門家のサポートにあたり、「食べられた⇒会話ができた」が実現できた、とても素晴らしい一例ですよね。

介護に携わる環境ではない時は、毎日の当たり前の習慣として、軽く済ますことができていた「食べる こと」。しかし、それが当たり前にならない時が来てしまうこともあるのです。

ただ、当たり前ではないからと言って諦めることなく、訓練をし続け、再び食べられるようになった時に、改めて感じる「食べることの喜び」。生きている証ですよね。

私たちはこの食べることに携わる仕事で様々な事例を聞き、「食事のすばらしさ」を学んでいます。

<<2例目>>

一方、「食べること」が苦しく感じ、他界した実父の例では、これまでのグルメな楽しい体験との落差が、辛かったのでしょう。私も子供の頃、父が給料日には、いつも美味しいケーキを囲んで楽しんだ思い出があります。

受験が終えた後には、お疲れ様、とロブスターを食べに行くなど・・・「楽しい思い出」と「食」は、いつも結びついていました。

その「楽しい食」が「辛い」となるならば、自ら辛い選択をせず静かに時を過ごしたかったのかもしれません。

管理栄養士としては「治療の一環として食べて!」の思いが強かったですが、結果的に父の思い通りに選択は間違いがなかったのでは、と今では感じています。

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