産業お役立ちコラム
この冬は寒いみたい!?ラニーニャ現象
今月発表された気象庁のエルニーニョ監視速報では、ラニーニャ現象の影響で、今年の冬は寒くなると予想がされています。現在発生しているラニーニャ現象が冬にかけて継続する可能性が70%と高くなっています。
〈ラニーニャ現象とは〉
ラニーニャ現象が発生すると、西太平洋熱帯域の海面水温が上昇し、西太平洋熱帯域で積乱雲の活動が活発となります。このため日本付近では、夏季は太平洋高気圧が北に張り出しやすくなり、気温が高くなる傾向があります。沖縄・奄美では南から湿った気流の影響を受けやすくなり、降水量が多くなる傾向があります。冬季は西高東低の気圧配置が強まり、気温が低くなる傾向があります。
図:ラニーニャ現象が日本の天候へ影響を及ぼすメカニズム(気象庁ホームページより)
出典:気象庁ホームページ
https://www.data.jma.go.jp/gmd/cpd/data/elnino/learning/faq/whatiselnino3.html
ラニーニャ現象があった年
2020年12月には、新潟県の関越道で短時間の間に大量の雪が積もったことで大規模な立ち往生が起こり、上り線で1750台、下り線で350台の計2100台が巻き込まれている。この他、除雪作業中の事故も多発しています。首都圏でも積雪があり、私も通勤にかなりの影響が出たことを覚えています。
今年の冬も無理のない範囲で節電を心がけよう
経済産業省では電力供給の余裕を示す「予備率」について、全国すべての地域で安定供給に最低限必要な3%を上回る見通しになったと発表がありました。ただ、ロシアのウクライナ侵攻により、国際的な燃料価格は引き続き高い水準にあることなど、リスクがあるため 供給力は万全とは言えない状況です。