産業お役立ちコラム
【産業保健師コラム】~自分を褒められない大人たち~
小さい頃、養育者の愛を感じられなかったとか、誰かを助けられなかったとか、いつもダメ出しをされて育ったとか、学校でいじめられたとか、そういう出来事がきっかけで「私はダメな人間」という価値観を、【潜在意識】に刷り込まれてしまう事があります。潜在意識とは、自分では自覚出来ない無意識の領域の事です。
「私はダメな人間」という価値観は「ダメな私で申し訳ない」という思いに変化し、これを「罪悪感」といいます。
罪悪感が強い人は、自分を褒めるなんて出来ません。無意識のうちに自分が辛くなる状況ばかりを選んで、自分に厳しくあたります。これ、メンタル不調の方のカウンセリングでは「あなたも罪悪感ですか」というぐらいあるあるなんです。
ここまで読んで「私の事だ」と気付かれた方、ひとつご提案です。
無理やりで良いので、自分を褒める言葉を毎日書きましょう。1日最低5個。
・朝起きて会社に行った私、偉い!
・ご飯を食べた私、偉い!
・今日1日頑張って歩いた私の足、偉い!
・疲れていたけどちゃんと化粧を落として寝た私、偉い!
・分からない事を質問できた私、偉い!
・子どもを褒める事が出来た私、偉い!
・道端の花を見て「綺麗だな」と思った私、偉い!
・パートナーに優しく出来た私、偉い!
・勇気を出してカウンセリングに行った私、偉い!
そうやって、自分褒め言葉を毎日自分に言い聞かせる事で、潜在意識に刷り込まれた「私はダメな人間」という価値観を、書き換えていきます。現実を作っているのは90~97%が潜在意識だと言われています。まずは3週間褒め続けて、自分と現実がどう変わっていくか、体験してみては如何でしょう。