産業お役立ちコラム

【産業保健師コラム】職場で訳もなく涙が流れるとき

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突然、職場で涙が溢れてきた。

同僚やお客様も驚いているけれど、誰より自分が驚いている。一向に涙が止まらない。

慌てた上司が「カウンセリングをしてあげて下さい」と連れてくる・・・とてもよくあるケースです。

 

例えば怒り。例えば悲しみ。例えば嫌悪。例えば恐れ。

そういう感情が職場で沸き上がってきた時に、真面目で頑張り屋さんで優等生として生きてきた方は、「こんなマイナスの感情は感じちゃダメ!」と、その感情をこころの箱の中に押し込んで、ぎゅっと蓋をして無かった事にしてしまいます。

そうやって押し込めてしまった沢山の感情は、ある日、箱に収まりきれなくなります。そして、「もうこれ以上は無理!」と蓋をポンと押し上げて、どんどん溢れ出てくるのです。それが「突然溢れ出る涙」の正体です。

 

怒りも悲しみも嫌悪も恐れも、大事なあなたの感情です。無かったことにせず、しっかり感じてあげて下さい。その時に「あ~私は今、怒っているなあ」「あ~私は今、悲しんでるなあ」と、俯瞰した目線で見ること。自分の頭上から自分を観察するイメージです。そして、誰が良いとか悪いとかジャッジしないこと。これが感情に振り回されずに感情を感じるポイントです。

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一見マイナスにみえる感情も、とことんまで感じてあげるとピーク(山)がきて、緩やかに落ち着いていき、生きるエネルギーに変わります。ただ、ひとりで感情に向き合う事が難しかったり、「怖い」と思って向き合えなかったりする場合もあります。その場合はカウンセリング案件ですので、カウンセラーと一緒にあなたのこころの探索をしてみて下さい。

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