『最近、歩行中につまづき易くなった』、『この前転倒してしまった』、このような体験をした方、またはあなたの近くで経験された方はいらっしゃいませんか？年齢と共にこの様な現象が増えてくると、サルコペニアの可能性が疑われます。

◆サルコペニアとは？

サルコペニアとは、加齢による筋肉量の減少および筋力の低下のことです。サルコペニアになると、歩く、立ち上げるなどの日常生活の基本的な動作に影響が生じ、転倒しやすくなったり介護が必要になったりします。原因としては、加齢に伴い食事量や筋肉の材料となるたんぱく質の摂取が減少したり、更には活動量が低下することで筋肉を作る力も減少することが考えられます。

◆サルコペニアの予防や治療法とは？

サルコペニアの予防・治療には、運動と栄養が重要です。効果的な運動方法として、レジスタンス運動（スクワットや腕立て伏せ・ダンベル体操などの筋トレ）が有用とされています。難しい方は、階段昇降を行ったり、早歩きから始めてみるのも良いかもしれません。運動と同じように重要なのがたんぱく質の摂取です。たんぱく質は、筋肉を作るのに必要不可欠な栄養素であり、食事からしっかりと摂ることが重要です。たんぱく質を摂ると言っても、１日にどのくらい摂取すれば良いのか難しいと思います。おススメは、自分の両手に乗るくらいの量を１日のたんぱく質摂取量の目安とすることです。お肉やお魚、大豆製品や卵などを摂る際の参考にしてみましょう。

身体は日々の食事と活動から作られます。適度な運動も取り入れ筋肉量や機能を良好に保てるよう気を付けましょう。