産業お役立ちコラム
肝臓の健康、気にしていますか?
あなたは健康診断で、肝機能の異常を指摘されたことはありますか?肝臓の役割は様々で、栄養素を分解・合成してエネルギーを作ったり有害物質を解毒したり、胆汁の生成や分泌をするなど多岐に渡ります。
肝機能が異常をきたす原因は
肝炎ウイルスの感染やアルコールの摂り過ぎ、肥満などが挙げられます。ただ、肝臓は悪くなってもはじめの頃は自覚症状がほとんど現れません。そこで確認していただきたいのが血液検査です。自覚はなくとも数値には現れることがありますので、ぜひ確認してみましょう。
■AST、ALT
肝臓に障害が起こって肝細胞が壊れると数値が上昇します。健康な人ではALTよりASTが高値を示しますが、肝機能異常の場合ALTの方が高値になります。基準範囲はどちらも30IU/L以下です。高値だと急性肝炎、慢性肝炎、脂肪肝、肝硬変などが疑われます。
■γ-GTP
たんぱく質を分解する酵素です。肝臓などの細胞に含まれており、組織に障害が起こったときに数値が上昇します。正常の基準範囲は50IU/L以下です。高値だと慢性肝炎、肝硬変、アルコール性肝障害などが疑われます。
肝臓をいたわるためには
食材をバランスよくとることが大切です。特に、たんぱく質は重要な栄養素になるので、肉・魚・卵・大豆製品などは毎食しっかり食べましょう。逆に、脂質の摂り過ぎは肝臓への負担になるため、油脂類の使い過ぎには注意が必要です。また、飲酒は1日純アルコール量20g程度に抑えることが適切で、目安量はビール中瓶1本500mL、ワイン1杯120mL、日本酒180mlが相当量となります。週に1~2日の休肝日を習慣づけることも重要ですね。
肝臓は健康に過ごすためには大切な臓器です。健康診断の際は、自分の肝臓の数値がどのくらいかを確認して、日々の食生活も意識していきましょう。