産業お役立ちコラム
白血球と食事
健康診断で血液検査をすると、一覧の中に「白血球数」という項目があるのを見たことがありますか?
これは、読んで字のごとく、白血球が血液中にどのくらいあるのかを示しています。
基準値は、3500~9000/㎕㎕となっていて、体内の炎症や血液疾患の有無などの指標となっています。
では、白血球はどのような働きをするのでしょうか。
体に侵入した細菌やウイルスなどの異物排除や、体内での役目を終えた細胞の除去を行う生体防御反応の要となっているのが白血球です。
白血球には、好中球・リンパ球・単球・好酸球・好塩基球の5つの種類があり、これらのバランスでも疾患の判別に用いられています。
私たちが何らかの感染症に罹患すると白血球数は異常値を示しますが、脱水やストレス、アレルギー、がん、薬剤などでも異常値となる可能性があります。
白血球数を正常範囲で維持するには、健康であることが前提になります。
そのためには生活習慣の見直しも大切です。
喫煙や肥満が原因で白血球数が増加し、異常値を示すことも少なくありません。
禁煙すること、運動をして肥満を解消することが健康への第一歩となります。
もちろん、3食しっかり食べてタンパク質やビタミンなどの栄養を十分に摂ることも重要ですね。
忘れてはいけない「手洗い・うがい」は感染症予防の基本になります。
口内には細菌が非常に多いので、食前のうがいを心掛けるのも良いかもしれません。
「最近、体調に不安がある」という時には、生ものを避けてしっかり加熱したもので栄養を摂る方が安心ですよ。
生肉や刺身、生野菜などは雑菌が繁殖しやすい食品になるため、食事のちょっとした工夫で感染リスクを下げることができるので、ぜひ実践してみてください。