産業お役立ちコラム
夏の土用の丑の日に 鰻の栄養
今年の7/24と8/5は夏の土用の丑の日です。
土用とは季節の変わり目である立春・立夏・立秋・立冬の直前の18日間のことで、十二支に当てはめて日にちを順に数えたとき「丑」に該当する日が「丑の日」になります。
夏の土用の丑の日に習慣的に食べる鰻ですが、夏のスタミナ食材の代表格とも言われるように、非常に栄養価の高い食材です。
ビタミンA、D、E、B1、B2、B12、カルシウム、亜鉛など幅広くビタミンやミネラルを豊富に含んでいます。
中でもビタミンAが豊富で、鰻の蒲焼き1食には1日に必要な摂取量の3倍以上含まれています。
薬膳の考え方でも肝と腎の働きをよくし滋養強壮になる薬効の高い食材とされており、食用とされてきた歴史は長いようです。
栄養満点の鰻ですが、脂質を多く含んでいるので摂取エネルギーが高くなるほかコレステロールも多く含む食材のため、健康面でこれらが気になる方は食べる量や頻度に注意しましょう。
またビタミンCや食物繊維はほとんど含まれていないため、これらを多く含む野菜を一緒に食べることでより食事のバランスが整います。
食材としての相性の良し悪しとしては、山椒が鰻の蒲焼きと相性が良いですが、香りの効果だけでなく消化を促す効果も利点として挙げられます。
一方で相性の悪い食材とされているスイカはその水分量の多さから胃液を薄めてしまい、脂の多いうなぎの消化を悪くしてしまうことが理由として挙げられます。
鰻の食材としての特徴を知り、美味しく豊富な栄養をいただきましょう。