産業お役立ちコラム
新茶で健康づくり
「八十八夜に収穫されたお茶を飲むと病気にならない」「新茶を飲むと長生きする」という話を聞いたことはありませんか。
立春から数えて八十八日目を指す八十八夜は、縁起が良い日とされています。
2024年は5月1日だったそうです。
諸説ありますが、「八」が末広がりで縁起の良い数字であること、「八」「十」「八」の組み合わせで「米」という字を作ることから農家の人々には大切な日とされてきたことがあげられます。
新茶は栄養たっぷり
そもそも新茶とはその年の一番初めに収穫された茶葉の事で、一番茶とも呼ばれます。
太陽の光をあまり浴びていないため軟らかく、甘味や旨味の強い繊細な味わいが特徴です。
寒い冬の時期にゆっくりと栄養を蓄え、暖かくなっていち早く芽吹いた茶葉はその後に収穫される茶葉に比べて栄養価が高くなります。
八十八夜はちょうど新茶を収穫する時期をさすので、「八十八夜のお茶は身体によい」とされているのですね。
ちなみに、緑茶にはお肌にうれしいビタミンCやビタミンA、お口の健康に役立つカテキンなど健康にうれしい栄養素が豊富に含まれています。
おいしいお茶の淹れ方
お茶は沸騰直後のお湯で淹れない方が良いというのを聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。
それはお茶の風味や抽出される成分がお湯の温度によって異なるためです。
うまみ成分のテアニンは50~60℃で抽出されるため、茶葉のうまみを味わいたい新茶などは低温で淹れるのがおすすめです。
一方、苦味成分のカテキンは高温で抽出されやすいため、香りや苦みを楽しみたい時は高温のお湯で淹れてみてください。
いかがでしたか。この時期ならではの新茶のうまみと香りを楽しんでみませんか。