産業お役立ちコラム
季節に合った食材選び
体の冷えが気になる季節になってきました。
「冷え性」は、手足の先などの細い血管の血行が悪くなり、身体の表面の温度が下がって冷たく感じる状態です。本来身体が持っている体温調節機能がうまく働かず、気温とは関係なく体が温まらない症状です。
主な原因と考えられているのは、ストレスや不規則な生活「自律神経の乱れ」、きつい下着や靴などによる「皮膚感覚の乱れ」、貧血、低血圧や血管系などの疾患のある人の「血液循環の悪化」、女性や運動不足の人などの「筋肉の量の少なさ」です。そのほか、栄養が偏った食生活やダイエットによるエネルギー不足や、女性ホルモンの乱れによる血流作用の低下なども原因とされています。女性に多く、身近で思い当たる方も多いのではないでしょうか。
食事ではおのずと温かいものを食べる機会が増えますが、取り入れる食材がもつ性質に着目してみるのがおすすめです。
からだを温める性質のある食材
血行を良くする辛味のある野菜やスパイスなど積極的に取り入れるとよいでしょう。
・鶏肉 胃腸を温めて冷えによる不調を改善します
・鮭 血流を良くし内臓を温めます。風邪をひきやすい人・胃弱・冷えから下痢しがちな方にお勧めです
・エビ 足腰の冷えを感じる方にお勧めです。体を温めてスタミナをつけます
・生姜 乾燥させたものが生薬の「乾姜(カンキョウ)」です。風邪のひきはじめによいでしょう
・シナモン 体を温める作用が非常に強く、冷えからくる腹痛や月経痛、関節痛にもお勧めです
からだを冷やす性質のある食材
・あさり・カニ・筍・れんこん・もやし・ひじき・昆布・塩・バナナなど
ただし、基本的には加熱調理をすればその作用は弱まりますので生食せず、温かい料理や、体を温める食材と組み合わせるとよいでしょう。
ビタミンEに注目
また、ビタミンEには血流を促進して末端の血行障害を改善する働きがあるほか、ホルモン分泌を調整する作用もあり、自律神経の乱れの改善に役立つといわれており、冷え性の治療薬でも使用されます。
・ごま・くるみ・アーモンドなどのナッツ類、かぼちゃ、アボカドなど
いかがでしたでしょうか?食材の性質を活かした食事で、冬場の体調管理に役立ててくださいね。