産業お役立ちコラム
体温と食事
昨今、体温を測る機会が多いと思いますが、最近なんか、調子悪いなぁ。肩こりひどいなぁ。疲れやすいな。という不調がある方は、ぜひ自分の体温に目を向けて、日々の体温を少しでもあげることを目指してみてください。
体温が上がると、免疫力のアップや、血流の改善により肩こりや腰痛の改善、髪の毛のハリや肌の調子など、何かしらの良い変化を期待できますよ。
食事で体温アップ
食事誘発性熱産生という言葉を聞いたことがありますか?
食事をした後、安静にしていても代謝量が増大することで、食事による熱産生のことを言います。
普段食事を食べている時に体が温かく感じることありませんか?
食べ物を摂取して消化・吸収を行う過程で体は体外へと熱を放出します。
この熱産生は栄養素によってかなり異なります。
たんぱく質のみを摂取したときは摂取エネルギーの約30%、糖質のみの場合は約6%、脂質のみの場合は約4%で、バランスよく食事をとることで平均的に10%程度といわれています。
この食事誘発性熱産生は体温の保持に利用されます。
おにぎりだけなどの単品ではなく、バランス良く食べる事が、体温を維持するために重要なことがよくわかると思います。
生姜や温かい物を摂取するのもとても良いですね。血のめぐりをよくすることで体の先まで温かさを伝えてくれます。
運動やよく噛む事
加齢や運動不足で筋肉が減ると基礎代謝が低下するだけでなく、食事誘発性熱産生も低下します。
逆にトレーニングで筋肉を増やすと食事誘発性熱産生は高くなるとされています。
いつもより少し歩く時間を多く作ることや、エスカレーターを階段に変えるなど、日々の同じ動きを少し変えてみると良いですね。
また食事をよく噛まない場合に比べると、よく噛んで食べる方が食事誘発性熱産生は高くなるといわれています。
忙しいからこそ、自分の日々の体調と向き合う時間をぜひ作ってみてくださいね。