産業お役立ちコラム

リンの摂り過ぎに要注意

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あなたはミネラルと聞くと何を思い浮かべますか?

カルシウムやマグネシウム、鉄分など様々あると思いますが、今回は現代人が摂り過ぎがちなリンについてご紹介いたします。

役割

リンはカルシウムの次に生体内に多く存在するミネラルです。

その大半がカルシウムやマグネシウムと結合して骨や歯の構成成分となっています。

残りのリンは細胞膜の構成成分やDNARNAなど遺伝をつかさどる核酸の構成成分となっている他、エネルギー代謝や脂質代謝にも関わっているなど、ヒトには欠かせないミネラルです。

食材との関係

リンは有機リンと無機リンの2種類に分けることが出来、有機リンには玄米やオートミールなどに含まれる植物性と、豚ヒレ肉やするめなどに含まれる動物性があります。

無機リンは、ハムやソーセージなどの加工食品や清涼飲料水に食品添加物など、食品に広く含まれています。

摂り過ぎると

リンはヒトには欠かすことのできないミネラルですが、過剰に摂取すると骨からのカルシウム流出に繋がったり、血液中のカルシウムと結合して動脈硬化を引き起こしたりと、身体へ悪影響を及ぼしてしまうこともあります。

リンとカルシウムの理想の摂取バランスは11とされていますが、日本人ではカルシウムが不足しがちなうえ、加工食品の利用も多いことから、この摂取バランスが崩れやすい傾向にあります。

更に、有機リンに比べ無機リンは腸管からの吸収率が非常に高いため、加工食品の多用によるリンの過剰摂取に注意が必要です。

加工食品の中にはハムやソーセージ、練り製品などに結着剤として利用されたり、清涼飲料水などに酸味料として含まれていたり、他にも乳化剤やpH調整剤など私たちの身近な食品に含まれています。

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加工食品は便利な食べ物ですが、利用頻度を見直したり、カルシウムの摂取を心掛けたりして、健康生活を目指して行きましょう。

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