日本では、全人口に占める65歳以上の割合が21％を超えて2007年に超高齢社会に入りましたが、高齢の方が増えるに伴い、『フレイル』という言葉を耳にする機会も増えてきました。

そもそもフレイルとは何か、どのような状態のことを指すのか、あなたはご存知でしょうか。

◆フレイルとは？

年を取ると段々と体力がなくなり、外出する機会が減り、病気にならないまでも手助けや介護が必要になる方が増加します。

このように、加齢により心身が老い衰えた状態のことをフレイルと呼びます。

フレイルの診断基準には、「6ヵ月で2kg以上の体重減少」や「わけもなく疲れたように感じる」などの項目があります。

また、フレイルは、健康な状態と要介護状態の中間の段階を指し、早い段階で対策を行えば、元の健康な状態に戻る可能性があります。

多くの方は、フレイルを経て要介護状態へ進むと言われており、発症も高齢者において特に多い事が分かっています。

◆予防や治療法

フレイルを予防するためには、運動とバランスの良い食事、社会活動の参加の3つを生活サイクルに組み入れていくことが大切です。

また、フレイルの最も大きな原因の１つが筋肉の衰えです。

筋肉の衰えの進行を遅らせるために、たんぱく質を含んだバランスの良い食事をとり、定期的に運動することが重要です。

就労やボランティア活動など地域社会に関わる活動に参加することも効果的ですね。

フレイルは、自分で気づくことも大切ですが、周りの家族や他の人の目で気づいてあげることが更に大切です。

共助の想いを持ち皆で支え合っていけるよう意識していきましょう。