産業お役立ちコラム
えび、かにに含まれる栄養とは?
冬が旬のえび、かにの栄養についてご紹介します。
年末年始や、おめでたい席でも赤く縁起物でもいただく機会がありますね。どのような栄養素が含まれるかご存知でしょうか。
【えびやかにの栄養素とは?】
えびやかには甲殻類といって硬い殻をもっている生き物で、身と殻で、含まれる栄養が異なります。
まず、身にはたんぱく質、タウリン、ビタミンE等の成分が豊富です。
筋肉を作るために不可欠で、免疫力にも関係するたんぱく質が含まれています。
また、たんぱく質の構成成分であるタウリンも含まれます。
タウリンは栄養ドリンクにもよく含まれていますが、疲労回復を促したり、肝機能を高める効果や血液中のコレステロールや中性脂肪を減らしたり、視力の衰えの予防にも効果的です。
更にビタミンEも含まれており、抗酸化作用、老化予防、血行を改善して冷え性を予防する効果があります。
【殻にも栄養があるの?】
殻にはカルシウム、アスタキサンチン、キチン質などが多く含まれています。
殻の栄養を摂るには殻ごとスープに使用する、殻ごと食べられる唐揚げなどがオススメの調理法です。
カルシウムは骨や歯に欠かせない栄養素です。他にも精神を安定させる効果もあります。
特にオススメは桜えびです。積極的にご飯やサラダ、スープ等にかけて召しあがって下さい。
アスタキサンチンはえびやかにの赤い色素です。
アスタキサンチンは高い抗酸化作用があり、アンチエイジングの効果があります。
化粧品やサプリメント等美容の分野でも使われているので、ご存知の方も多いのではないでしょうか。
脂に溶けやすいので一緒に摂ると良いでしょう。
【えびには痛風のリスクがある?】
えびには痛風のリスクを高めるプリン体が多く含まれています。
本来プリン体は尿酸として排泄されますが、体内で過剰になると尿酸値が高くなったり、痛風を引き起こしたりします。
また、アレルギーを発症するケースがあります。
えびを食べた後に体調不良になるが、えびを食べないようにしたら体調がよい……という場合は、アレルギーを起こしているおそれがあります。
えび・かには、おいしいですが、日々食べ過ぎないようにすることも大切です。
体調を確認しながら、適量を楽しむようにしましょう。