産業お役立ちコラム
熟睡どころか覚醒?アロマ利用時ここに注意!
別のコラムでもご紹介した通り、精油(アロマ)は睡眠の質改善に有効です。
実は濃度によって睡眠の質を高めるどころか、逆に覚醒してしまう事ってご存じでしたか?
『熟睡したいためラベンダーの香りを焚いてみたけど、どうも眠れない』
『家族に、何の匂い・・?とやや不評』
『最近寝つきが悪くて夜中に目が覚めちゃうんだよな~・・なんでだろう?』
そんな方は濃度に問題があるかもしれません。
知人のアロマセラピストの方にお聞きしたところ、
『心と脳が落ち着く濃度は、うっすら香りに気づく程度がベストなんですよ。
お部屋に入った時に、しっかりと匂いを感じるレベルでは安眠どころか、
脳が活性化し、覚醒する作用に変化してしまうので眠れなくなっちゃいますよ!』
という知識をいただきました。
香りは慣れもあるので、知らず知らずに濃い濃度でアロマを焚かないようにどうぞご留意くださいね。
アロマは希釈が必須ですが、分かりやすい希釈方法と安眠を促す種類は下記となります。
是非ご参考にしてみてくださいね。
<<おすすめアロマ>>
・ラベンダー(自律神経を調節する)
・ベルガモット(精神的ストレスや疲労に効果)
・スイートオレンジ(心身のリラックスとエネルギー循環促進)
・サンダルウッド(就寝前の不安改善で穏やかな入眠へ)
<<濃度調整>>ご家庭に妊婦さんや赤ちゃん、高齢者がいらっしゃる方も参考になる表が記載されています。
参考URLとしてチェックしてみてください。
アロマオイル(精油)の希釈濃度の、分かりやすい早見表! – AROMEDIA (参考URL・引用)
<研究結果でも濃度と神経系機能の関係性について証明されています>
『健常者を対象にラベンダーの香りが筋緊張 (上肢での脊髄神経機能の興奮性) にどのような影響を及ぼすのかF波を指標として検討した。
研究1ではラベンダー1滴 (0.05ml) の刺激が, 研究2ではラベンダー3滴 (0.15ml) の刺激が上肢脊髄神経機能に与える影響について検討した。
対象は研究1の健常者18名, 研究 2の健常者26名, コントロール群の健常者9名であった。
方法はラベンダー精油1滴または3滴をフリーザーバッグ内のティッシュペーパーに滴下し酸素マスクに装着, 背臥位で2分間自然呼吸を行わせた。
F波測定は安静時, 吸入開始時, 吸入1分後, 吸入終了直後, 吸入終了後5分, 10分および15分で行った。
研究1と2の結果, ラベンダーの刺激終了後に上肢での脊髄神経機能の興奮性が低下することが示された。
また, アロマテラピーの経験ない対象者において3滴でのラベンダー刺激中は上肢脊髄神経機能の興奮性が増加し,
刺激終了後は上肢脊髄神経機能の興奮性が抑制することが示唆された。』
アロマテラピーが上肢での脊髄神経機能の興奮性に与える影響について より引用
アロマテラピーが上肢での脊髄神経機能の興奮性に与える影響について (jst.go.jp)