生理前の不調を指す『PMS（月経前症候群）』という症状は認知度が高いと思いますが、さらに深刻度の高い
『PMDD（月経前気分障害）』という症状がある事はご存じでしたか？

女性の心身の健康は女性ホルモンが大きく関係していますが、この症状が出た際は
周囲の理解や専門的な薬物治療が必要となりますので、どうぞ甘く見ずに保健師さんや
身近な家族、同僚、ご友人に相談してください。

月経前のPMSは一般的にイライラしやすい、食欲増進、肌荒れ、落ち込みなどの症状が多くを占めますが
PMDDは特に『精神的な重い症状』が特徴です。

特にコロナ禍となり、雇用不安定な世の中になった事や、在宅やテレワークの浸透で孤独感が高まり
相談数が増加しているそう。
PMSとPMDDになりやすい性格についてもご説明しますので、該当と感じた方は注意してくださいね。

<PMS>

□ストレスをためやすい人
□真面目で几帳面な人

<PMDD>

□ 自分のことが自分で決められない

□ 周囲の言動に振り回されやすい

□ 他人に影響を受けやすい

□ 他人の目や意見が気になる

□ 些細なことでパニックになりやすい

　　　

症状が発生した際の担当科も異なる事もご認識ください。
PMSの症状がある人は『婦人科』、PMDDは『心療内科』が専門となります。
この違いについても見分けがつかない場合がありますので、ご自身の性格についても上記にてチェックしてしてみてください。

ちょっと怖い事を書きますが・・

PMDDに苦しむ女性は、時として『居なくなりたい・・消えてしまいたい・・・』
などのネガティブな感情に飲み込まれ、集中力が無くなり事故などに巻き込まれるケースもあるのです。
万が一身近な家族や同僚がこんな事になったら大変ですね。
周囲が気づいてあげる事もとても大切です。

『生理前はどうも落ち込みやすいんだよなー。』
『なんかイライラするけど生理前だからだと思う。毎月だし・・まあ大丈夫かな。』
と放置せず、あれ？！と思った時はPMSより深刻なPMDDである可能性を疑い、周囲にもヘルプを求めてください。


大丈夫、きちんとした治療法やカウンセリングがあります。
一人で悩まないようにしてくださいね。

参照サイト：PMSとPMDDの違いとは (pms-treat.com)