産業お役立ちコラム
食べ物の入り口は健康ですか?歯を強くする栄養素
日頃からご自分の歯の健康について意識されていますか? マスク生活の中、「このタイミングで思い切って治してしまおう!」と思われている方や、「我慢していたら状態が悪くなり、歯医者に行くのも恥ずかしいし怖い」と思われている方様々いらっしゃると思います。お口の中の健康を維持することで、将来の健康を守る事にも繋がる為、日々のケアが大切です。
お口の中の健康
歯と体調は切り分けて考えがちですが、歯は食事をする上でとても大切な体の一部であり、バランスの良い栄養を摂取していくには必要な器官です。しっかりと咀嚼をすることで、食べ物と唾液が混ざり合い、消化を助け胃腸の負担をやわらげます。
咀嚼がバランスよく出来るように管理ができていますか?咀嚼力が落ちると食べられる食品も偏り、取れる栄養素も偏りがちです。
【口の中の話だけではなかった】
歯周病や虫歯で、噛めるところが限られてくると片側だけで咀嚼したりと、左右のバランスを取りながら咀嚼をする事が難しくなります。顔の周りは筋肉で覆われていますので、片側だけ使えば片側の筋肉だけ発達します。
また、口の中の状態が悪くなると、口腔細菌や口腔疾患が原因となり、他の疾患を悪化させたり原因や誘因にも繋がります。
例えば、肺炎、心内膜炎、糖尿病、動脈硬化、心筋梗塞、バージャー病、早産・低体 重児出、AIDS(潜伏感染HIVの活性化)など様々な病気の原因や誘因になっている事がわかってきています。
食べられるものが限られてくると、家族と同じ食事が取りずらくなるばかりか、外食も不自由になりがちです。久しぶりの友人との食事も断りがちになるなど、外出も億劫になりがちです。そういった日々が重なるとだんだんと気持ちも沈んでいってしまいます。
【歯の強化】
そうならないためにも歯を健康に保つことはとても大事なことですよね!普段の食生活からも、丈夫な歯の健康を保つことを意識してみませんか?歯を強くする栄養素は、主にカルシウム・ビタミンA・ビタミンC・ビタミンEです。
・カルシウムは骨や歯の材料となる栄養素。特に吸収率が高いのは、牛乳やヨーグルトなどの乳製品です。魚屋きのこ類に多く含まれているビタミンDと一緒に食べると、吸収率がアップします。
・ビタミンAは歯のエナメル質を強化してくれる栄養素。にんじんやほうれん草、小松菜などに多く含まれています。
・ビタミンCは歯の象牙質の形成を支えてくれる栄養素。ピーマンやブロッコリー、キウイフルーツなどの果物に多く含まれています。
・ビタミンEは強い抗酸化作用があり、細胞の老化を防ぎます。歯ぐきの中に流れる血管や骨の老化防止に役立ち、歯周病を予防できます。
こういった普段食べている食事の栄養素からも、歯を丈夫に保つ栄養素はたくさんあります。日頃からの歯のお手入れはもちろん、食事の面からも歯の健康を意識してみてください!お口の健康に自信のない方は、歯科医師へご相談なさってみて下さい。
参照:山口県歯科医師会HP、日本大学歯学部 感染症免疫学講座/総合歯学研究所 生体防御部門