産業お役立ちコラム
光は天然のサプリ!体内時計をリセットさせて気持ちの良い1日をスタート
目覚まし時計が鳴ってもボーっとしたり、ウトウトしてしまったりしませんか。
春先から初夏にかけては「陽気病み」とか「木の芽時病」と言われるような、何となくけだるくてシャキッとしない不調も多い時期です。
【朝の光で体内時計をリセット】
ヒトの体内時計は24時間よりも若干長い約25時間のため、私たちはこの約1時間の“ずれ”を日々修正しています。
私達の脳は朝、光を浴びることで体内時計の針が進み、リセットされてメラトニンの分泌が止まり活動モードに入ります。その約14~16時間後に再びメラトニンの分泌が高まることで睡眠モードに入ります。
【体内時計】
私達の体内にはサーカディアンリズムといわれる体内リズムを司るシステムが存在します。
体内時計ともいわれるこの約24時間周期のリズムは光や温度変化のない状態でも機能することから、その存在が明らかになりました。
この修正がはたらく要因には光、食事や運動、また仕事や通学などの社会的活動も影響しているといわれます。
この要因が欠如する状態が続くと“ずれ”の修正がうまくいかずに頭痛、倦怠感、食欲不振などの不調が現れることがあります。時差ぼけや日勤と夜勤の交代勤務などもこの例にあたります。
【目覚めてすぐに日光を浴びよう】
体内時計は睡眠にとても深く関係しており、このリズムを整えていく事で満足な睡眠が得られるようになります。睡眠ホルモンと言われるメラトニンが体内時計の調節に関わっているからです。
メラトニンは起床後、日光を浴びてから12~15時間ぐらい経過すると、体内時計からの指令で分泌が徐々にはじまり、その後2~3時間で分泌のピークを迎えます。つまり、就寝前にメラトニンを多く分泌するためには、目覚めてすぐに日光を浴びることが効果的なのです。
寝る前の時間は窓の雨戸やカーテンを閉めて部屋を暗くし、目を休めて体をリラックスさせることが重要です。
現代は夜中でも明るく、スマホやテレビなどの影響もあり、不眠や昼夜逆転になりやすい環境が多くあります。特に、就寝前はスマホやPCを見るのは注意が必要です。ブルーライトの光が、脳を覚醒状態に導き睡眠障害や不眠を招いてしまう可能性があるからです。
質の良い睡眠を取り、メリハリのある生活を手に入れましょう!
参照:e-hearthnet