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咬合性外傷って知っていますか!?歯周病じゃないのに歯が揺れる

咬合性外傷って知っていますか!?歯周病じゃないのに歯が揺れる写真

歯周病じゃなくても歯が揺れて失う事がある

新年度が始まり、2週間ほど経ちました。環境が変化した方はそろそろ慣れてきた頃でしょうか。自分の気づかないところで疲れやストレスを溜めてしまっている事もあるので、ご自身なりのリラックス方法を見つけておくと良いでしょう。疲れやストレスが蓄積されると知らず知らずのうちに力が入り食いしばっていたり、就寝中に歯ぎしりや食いしばりをしている方もいらっしゃると思います。

実は私は、朝起きたら歯が揺れていた。という怖い状態を数度経験しています。寝ている最中に食いしばりや、歯ぎしりをしているのでしょうね。当時はその状態が怖くて歯医者に相談にも行けませんでした。

咬合性外傷のメカニズム

咬合性外傷とは「字」の並びからも連想しやすいと思いますが、噛む力によっておきるダメージの事を言います。咬合性外傷は、一次性咬合性外傷と二次性咬合外傷に分かれます。

二次性咬合性外傷はすでに骨が損傷していたり、歯の周囲が炎症を起こしたりしている状態を指します。つまり、二次性咬合性外傷では歯を支える骨が少なくなっており、歯肉や歯根膜にも炎症が起きている事が多く、「噛み合わせの力に問題はないけれど、通常の負荷に耐えられないほど歯周組織が弱っている」という状態です。歯槽骨が溶けている為「歯を失うリスク」が生じます。

※歯根膜とは:歯槽骨 (歯を支えている骨)と歯根との間にある薄い膜のことです。 歯の靭帯とも呼ばれ、コラーゲン線維が役半分を占める厚さ0.3㎜位の組織です。

予防はできるのか

一次性咬合性外傷については、ふいに固いものを噛んでしまったのであれば、対処療法になります。同じ歯を落ち着くまで使わないようにする事や、鎮痛剤で痛みを抑えるなどです。歯ぎしりや食いしばりに関しては、マウスピースを装着したり、上下の歯を合わさないように普段から気を付けるようにしてください。

二次性咬合外傷については歯科医師と相談しながら、歯を守る為には何が必要かを考え治療していく為、それぞれ方法が異なります。例えば、隣の健全な歯と連結し負担を減らす工夫や、ブリッジや入れ歯の支えになっている歯であれば、適合や設計の見直し、調整を行います。二次性咬合外傷は時間をかけて徐々に症状が進行していく為、定期的に歯科医院でチェックをしていく事で早期発見が可能です。

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