産業お役立ちコラム
野菜の栄養素を効率的に吸収する為の食べ合わせ
普段、何気なく食べているメニューでも食材の組み合わせによって効率的に栄養素を摂取する事ができます。食事の美味しさを堪能しながら栄養素が効率よく摂れたら最高ですね。今回は野菜に含まれる栄養素とその食べ合わせについて紹介します。
ほうれん草の鉄分にはタンパク質とビタミンC
ほうれん草は赤血球のもととなる「鉄」と造血作用のある「葉酸」を豊富に含んでいます。卵や肉などのたんぱく質源の食品と、赤ピーマンやブロッコリーなどのビタミンC含有の食品と合わせると鉄の吸収率が高まり、貧血対策に効果的です。
小松菜のカルシウムにはビタミンD
小松菜は牛乳に匹敵する量の「カルシウム」を含んでいます。ビタミンDを多く含むきのこ類やしらす干し、サケなどと一緒にとると、カルシウムの吸収率が高まり、骨に沈着しやすくなります。
大根おろしには解毒作用がある
大根に含まれる消化酵素は、焼き魚の焦げに含まれる発がん性物質を解毒させる働きがあるので、サンマやイワシ、アジなどの焼き魚に添えて合わせてとることがおすすめです。
にんじんのβカロテンには油
にんじんには脂溶性ビタミンである「βカロテン」を豊富に含んでいます。油を使った料理で吸収率が高まります。また、料理に使う油を抑えたい場合には、卵の黄身など脂質が多い食べ物と一緒に食べたり、ドレッシングであえたりするのも良いでしょう。
トマトのリコピンには油
トマトの赤色の成分である「リコピン」は強い抗酸化作用があります。リコピンは脂溶性なので、油を使うことで吸収率が高まります。オリーブオイルやナッツ、チーズなども組み合わせにおすすめです。
参考:「カゴメ」https://www.kagome.co.jp/vegeday/nutrition/201908/9924/
「栄養士会」https://www.dietitian.or.jp/features/dietetic-congress2019/20190822-1.html
「最新版 知っておきたい栄養学」白鳥早奈英(監修)