産業お役立ちコラム
健康診断直前に努力をしても普段の状態がわかってしまう
【血液検査データ】HbA1cで血糖値の状態がわかる
毎年、健康診断が近づくと体重や食事内容を意識される方も多いのではないでしょうか?健康診断の結果でよく見る「HbA1c」とは何を表す値か調べてみた事はありますか。
HbA1cとは赤血球中に含まれるヘモグロビンにブドウ糖が結合した割合を表し、赤血球の寿命が約4ヶ月(120日)であることから、この値で過去1~2ヶ月間の血糖値の平均を知ることができます。検査直前の飲食に左右されないので糖尿病の診断や血糖値の状態の確認に役立ちます。
検査直前の努力をしても検査結果でわかってしまう
過去1~2カ月の平均をみるので、検査直前の食事を意識的に変えてもHbA1cの値を下げることはできないという事になりますが、ではHbA1cを下げるにはどうすれば良いのでしょうか。それには普段から血糖値の上昇を防ぐ食生活を意識することが大切です。そこで重要になるのが食材選びです。
血糖値の上昇を防ぐポイントや食材
①お米は玄米や胚芽米がオススメ
②お肉類はヒレやモモなど赤身の部分を!(特に豚肉には糖の分解に必要なビタミンB1が多く含まれます)
③キノコ類や海藻類などを積極的に取り入れる
④大豆製品(豆腐、高野豆腐、納豆など)を意識的に摂る
これらの食材は血糖値の急上昇を防ぐ食物繊維や、血糖値を下げるホルモンであるインスリンの働きをよくしてくれるクロムなどの栄養素を含みます。
血糖値を下げる為の筋肉量を増やそう
血糖値を下げるホルモンであるインスリンに上手に働いてもらうには、骨格筋の量も重要です。インスリンを受け止める受容体は筋肉に多く存在するからです。筋肉量を増やすレジスタンス運動(負荷のかかる運動)は有酸素運動の後にすると効果的といわれています。
HbA1cの値が気になるという方、まずは毎日の食材選びと運動から始めてみませんか?
参照元:厚生労働省 eJIM