産業お役立ちコラム
健康づくりのための身体活動の目安とは
私の後ろの席の男性Tさんが、筋肉はつけたいのに運動嫌いでなかなかやる気にならず、会話の流れからみんなでお昼休みに筋トレをしようと、半ば強引に筋トレ部が立ち上がりました!まずは続けることを目標に、週に1回からの開催になり、Tさんは筋肉を増量し、筋肉女子に腕相撲で勝利する事が目標になりました。日常的に運動をしない方にとっては、何かと理由をつけて拒否したくなりますよね。しかし長い目で見ると日常の身体活動を増やすことで、生活習慣病の発症のリスクを下げることができるとされています。また運動を習慣化することで、生活習慣病の予防効果をより高めることが期待できます。
健康づくりのためどれくらいの身体活動をすべきかには目安があります
ここで言う「身体活動」とは、安静にしている状態よりも多くのエネルギーを消費する全ての動作を指します。日常生活における家事、通勤などの「生活活動」と、体力の維持・向上を目的とし継続的に行う「運動」の2つに分類されます。
18-64歳の場合の週当たりの基準は
身体活動:「強度が3メッツ以上の身体活動を23メッツ・時」
運動の基準:「強度が3メッツ以上の運動を4メッツ・時」
が目安となります。
※メッツ:運動や身体活動の強度の単位で、安静時を1とした時と比較して何倍のエネルギーを消費するかで示した活動の強度。
強度が3メッツ以上の生活活動と運動
3メッツ以上の生活活動は歩行、掃除機をかける、自転車に乗るなどがあります。
運動は、ラジオ体操第一(4メッツ)・やや速歩(4.3メッツ)・ジョギング(6~7メッツ)・山登り(6.5~7.3メッツ)・サッカー(7メッツ)・水泳(5.3~10メッツ)・ランニング(8.3~11)などがあります。
身体活動量は個人差が大きいため、現在の身体活動が少ない人はまず今より毎日10分ずつ長く歩くようにしましょう。すでに身体活動量が基準を超えている場合はさらに増加させることが望ましいでしょう。
(参考文献)e-ヘルスネット