産業お役立ちコラム
果物の食物繊維について
便秘に悩んでいませんか?
現在日本では30%近い人が便秘症状で悩んでいるそうです。皆さんはいかがでしょうか?女性の多くは便秘で悩んでいると思います。便秘は、運動不足・水分不足・食物繊維不足・ストレスなど様々な要因で起こります。便秘への第一段階の対処方法は、食生活習慣を変えることです。
果物には食物繊維がたっぷり
食物繊維には、水に溶ける水溶性食物繊維と溶けない不溶性食物繊維があり、両方とも含まれている食べ物の方が、より食物繊維としての働きが高まると言われています。果物には両方の食物繊維が含まれており、農林水産省は果物を可食部で毎日200g食べることを推奨しています。(うんしゅうみかんなら2つ、りんごなら1つ、ぶどうなら1房が200gの目安です)是非、食後のデザートやおやつに取り入れましょう。
お勧めの果物
りんご
食物繊維やポリフェノールなどの機能性成分が含まれています。水溶性食物繊維であるペクチンは腸内フローラの善玉菌を増加させ、腸壁を刺激して便通を良くします。
なし
なしに多く含まれるソルビトールという糖アルコールには、大腸内で浸透圧を高め腸管内の水分を増やす作用があり、便を軟化させるため排便につながります。ソルビトールは、日本なしより西洋なしに多く含まれます。また、なし特有の歯ごたえを形成している石細胞が腸のぜん動運動を刺激し、便通をよくする効果があります。
便秘解消のためには、ただやみくもに食物繊維量の多いものを食べるのではなく、不溶性・水溶性をバランスよく摂ることが大切です。果物には、食物繊維以外にも便秘改善効果が期待される様々な成分が含まれています。いろいろな果物を食べると、自身の便秘にあった果物が見つかるかもしれません。食べ方を工夫して、旬の果物など楽しみながら、毎日コツコツ継続して食べましょう。