産業お役立ちコラム

とろみ剤

とろみ剤写真

在宅・介護での食事には、「とろみ剤」という言葉をよく目にします。実は、初めて食事介助をする方にとっては、とろみ剤が特別な薬のようなもの、又はとろみ剤がないと食事が摂れない?という不安を持つ方もいらっしゃいます。

水分を飲む際、ゴホゴホとむせる経験はないでしょうか。むせる頻度が多くなった、という方は、飲み込み(嚥下(えんげ))がしにくい状態の可能性があります。そんな時に、食べ物や水分にとろみ剤を加えて混ぜると、温度に関係なく適度なとろみがつき、飲み込みやすくします。粉末状の食品です。その他にも、ミキサー食の分離抑制や、とろみをつけた水分により、薬を飲み込みやすくするといった利用方法もあります。(※適切なとろみは個人差があるため、必ず医師や管理栄養士などの専門家の指示をもらいましょう。)

「あんかけ料理」をご想像ください。とろみ剤は少しあんに近いものです。水で溶いた片栗粉を、温かい料理に回しかけて、とろみをつける。あんのとろみにより食べやすく、また冷めにくい現象で、温かいまま美味しく食べられる利点があります。ただし、水溶き片栗粉は、冷たい料理には使えないというデメリットがあります。

とろみ剤には、料理中心に使用、又は飲み物を中心のものなど、多くの種類とタイプがあります。初めてとろみ剤を使う方は、①ダマにならず溶けやすいもの、②べたつきにくいもの、③とろみを再調整(ゆるく・固く)しやすいもの、④素材の色、味、香りを変えにくいもの、⑤飲み物の種類、温度などの影響が少ないもの、などに注意して選んでみましょう。

とろみ剤の活用で、美味しく食卓に笑顔を広げたい・・・・と思う方は、是非専門家に一度相談をしてみましょう。

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