産業お役立ちコラム
緑茶に秘められたパワー「カテキン」
今日は、長年日本人に親しまれてきた代表的な緑茶の栄養素、「カテキン」についてご紹介します。カテキンはポリフェノールの一種で、主にお茶の苦み成分です。このカテキンには生活習慣病予防の働きがあり、さまざまな特定保健用食品に利用されています。
カテキンの働き
抗酸化作用
微量であれば人体に有用な働きをする活性酸素ですが、多量に生成されると過酸化脂質を作り出し、動脈硬化・がん・老化・免疫機能の低下などを引き起こしてしまいます。カテキンにはその活性酸素の発生や働きを抑制する作用があります。
コレステロールを下げる
動脈硬化を引き起こし心筋梗塞や脳梗塞の原因となるLDL(悪玉)コレステロールを下げ、中性脂肪の吸収を抑える働きがあります。コレステロールは細胞膜を作る重要な成分ですが、増えすぎには注意が必要です。
血糖値の上昇を防ぐ
カテキンには糖質の吸収を穏やかにする働きがあります。糖質はご飯やパンなどの主食の他に、芋類や果物、菓子類に多く含まれています。食前や食中に摂取することにより、体への負担をやわらげることができます。
虫歯や口臭の予防
日常的なマスク着用や外出自粛により、口元や舌を動かさなくなることで唾液量が減少しやすくなっています。カテキンの持つ抗菌・殺菌力が、細菌の増殖を抑えて口の中を清潔に保ち、虫歯や口臭を予防する働きがあります。
緑茶にはこのように嬉しい働きがたくさんあります。日ごろの水分補給にいかがでしょうか?