産業お役立ちコラム

痩せていても肝脂肪になる!?

痩せていても肝脂肪になる!?写真

脂肪肝というと、アルコールをよく飲んでいる人というイメージがありますが、実はアルコールを飲まない女性にも多く、極端なダイエットをしている人や、やせ型の人にも多いのだそう。

内蔵脂肪が増えると肝臓にも脂肪がたまる⁉

内臓脂肪が増えると、肝臓の脂肪も増えて脂肪肝になります。脂肪肝の方の多くは、食べすぎや、糖質の摂りすぎが原因です。甘いものや、炭水化物が好きな方は要注意。
内臓脂肪が増えていくと病気になりやすくなります。血糖値が上昇する、中性脂肪が増える。これらが、高血圧、動脈硬化、心筋梗塞、脳卒中などの生活習慣病の原因となります。つまり、内臓脂肪が溜まると重い病気になる可能性がとても高くなるわけです。

 

脂肪肝、そして肝硬変

日本人の脂肪肝の原因で多いのは、実は食べすぎによるもの。これを非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)と呼びます。
軽症状の単純性脂肪肝(NAFL)と、重症の非アルコール性脂肪肝炎(NASH)の2種類があり、NASHは放置すると肝硬変、ついには肝臓がんへ進行する場合も。

 

健康診断の数値で可能性を見よう

健康診断の結果の中に肝臓の機能を示す値が幾つかありますが、ASTGOT)とALT(GPT)を見てください。それぞれが基準値内でもALTのほうが高かったら脂肪肝の可能性あり。
AST(GOT)……肝臓が破壊されていることを示す数値 基準値 30IU/L以下
ALT(GPT)……肝臓の機能に異常が出ていることを示す数値 基準値 30IU/L以下
肝機能 健診結果票.jpg

 

食べすぎも無理なダイエットも脂肪肝になる

肝臓は体のエネルギーを「脂肪」の形で蓄える臓器です。たくさん食べると血液中にエネルギー源が増えすぎるので、その余ったエネルギーを肝臓が回収して脂肪として蓄えます。
しかし極端なダイエットをすると、飢餓状態だと感じて全身の脂肪細胞や筋肉がエネルギー源を放出します。すると、筋肉が減少して代謝が落ち、体が消費するエネルギー量が落ちます。その結果、ダイエットをしているつもりでも、肝臓に脂肪が溜まりやすい状況になってしまうのです。

「従業員の健康」産業お役立ちコラム

教えて&答えて交流掲示板

産業事例紹介

ニュース・お知らせ

イベント