産業お役立ちコラム
日本以外では薬草!?これ何の花?
この花は、5月~7月頃に開花し、花言葉は「いじめないで」 「私にさわらないで」 「用心・警戒」といった何とも痛々しい花言葉を持っています。しかし、花を咲かせた後出来たお野菜は皆さん馴染みのあるお野菜です。
答えは「ごぼう」です。
日本では、縄文時代から食べられてきた歴史があります。ヨーロッパや中国などでは古くから薬草として育てられており、風邪の症状緩和や皮膚の炎症の目的で使われているようです。
そんな、薬効の働きも期待できるごぼうを食用としているのは日本だけでしたが、現在は日本から伝わり、台湾や韓国でも食べられています。
日本での旬は、春と秋の2回あり特徴が異なります。今回はこの時期、旬を迎える“秋のごぼう”についてご紹介します。
私たちが食べているごぼうの品種は、“滝野川ごぼう”の仲間で、東京の滝野川が発祥とされています。栽培のピークは10月~4月で、12月~初夏にかけては新ごぼうも出回ります。
野菜の中でも食物繊維が多く、100g中5.7g食物繊維が入っています。腸の動きや腸内細菌を活発にするリグニンという不溶性食物繊維が豊富で腸活に最適です。また、塩分を排出するのに役立つカリウムも多く含まれ、むくみや高血圧の対策にも役立つ成分です。
香りやうま味は皮が強いため、皮は強く洗わないことがおすすめです。ごぼうのアク抜きをしようと水や酢水に長時間さらしてしまうと、ポリフェノール類も一緒に流れ出てしまいます。えぐみがどうしても気になるときは、水に浸す時間を30秒~1分程度に抑え、さらしすぎないようにしましょう。
香りが苦手な時は、牛乳を使うと食べやすくなります。根の先はやわらかく、上の茎の付け根にかけて硬く場所によって食感が変わりますので、上の方はきんぴらや煮物で加熱し、先の方は和え物やサラダなどで食べるのも良いでしょう。
これから旬の時期に、ぜひ料理に取り入れて、多くの健康メリットとあわせて香りや味を楽しんでくださいね。