産業お役立ちコラム
栄養状態はアルブミン値に注目
あなたはアルブミンをご存知ですか?これは、栄養状態の指標となるもので血液検査をすることで調べることが出来ます。
毎年の健康診断では多くの血液検査項目に目が行きますが、「アルブミン(Alb)」という項目を見てみると、あなたの栄養状態が分かるかもしれません。
アルブミンについて
アルブミンは、特に高齢者の健康にとって重要な指標で、血液中の「たんぱく質」の一種です。食べ物から得られたたんぱく質が体の中で働く際に大きく反映するため、アルブミン値は、「栄養状態の指標」とされています。
たんぱく質の働き
たんぱく質とは、肉・魚・卵・大豆製品・乳製品などに多く含まれる栄養素です。私たちの身体は、多くの栄養素で構成され、水分の次に多いものはたんぱく質です。たんぱく質は、主に筋肉や皮膚、髪の毛や臓器の主要成分になるほか、身体の機能を調整するホルモンや酵素、免疫に関する抗体などの材料にもなります。また、三大栄養素の一つとして、身体を動かすエネルギー源にもなり、まさに人間の体に欠かせない栄養素と言えます。
栄養状態を知る
食事量や食欲が低下したり消化・吸収が正常に機能しなかったりすると、食事中のたんぱく質が減少して「低栄養」の状態に陥り、結果的にアルブミン値が低下します。アルブミンの基準値は、3.9g/dL以上で、この数値が徐々に低下している方は、体重減少や低栄養状態を招いている可能性があります。栄養状態が悪い方は、食事でたんぱく質やエネルギーの摂取を心掛ける必要があるため、栄養状態の把握のためにアルブミンの項目にも注目してみると良いかもしれません。