産業お役立ちコラム
22日は冬至です
冬至とは1年で1番太陽の出ている時間が短く、夜が長い日となります。南半球では同じ日がもっとも昼の時間が長い日になります。
冬至は最も太陽の力が弱まり、太陽の恵みを享受しにくいことから「死に一番近い日」と言われていました。
そして冬至を境に運気が上昇すると考えられるようになりました。
邪気払い
運を呼び込むためにまずは、身体を清め、温めることで厄を払えると考えられていました。お湯に浸かること自体にお清めの意味がありましたが、そこに強い香りの柚子を入れることで邪気を払う効果がプラスされる為、冬至の日には柚子湯に入るようになりました。
冬至の七種(ななくさ)
そして、邪気払いが出来たところで運を呼び込みます。冬至には「ん」が付くものを食べると運が呼び込めると言われ、れんこん、にんじん、ぎんなん、きんかん、かんてん、うどん、かぼちゃ(南京なんきん)など。
冬至の日には「いとこ煮」を食べる家も多いのではないでしょうか。かぼちゃは保存がきくため、収穫時期の夏を越し寒さの厳しい食料が少ない厳しい冬に栄養不足を補うために食べられていました。また、小豆も保存がきき栄養価も高い食材で赤い色には邪気を払うと言われ、縁起の良いかぼちゃと小豆で作る「かぼちゃのいとこ煮」が食べられるようになったと考えられています。
何故いとこ煮と言われているの?
いとこ煮の由来には諸説あります。最終的にお椀で一緒になるはずの材料を別々に調理する事で、「銘々煮る」→姪と姪で「いとこ」。
小豆とかぼちゃの煮えるまでの時間が違う為、小豆が柔らかくなったらかぼちゃを加えて煮ることから「追い追い煮る」→甥と甥で「いとこ」など。