産業お役立ちコラム
1月9日は風邪の日です
この写真の銅像は、仙台の公園にある大相撲・第4代横綱の谷風梶之助のものです。1795年1月9日に谷風梶之助はインフルエンザで亡くなりました。谷風は、1789年に横綱に昇進し63連勝の記録を持っています。死亡した時には35連勝中でした。亡くなった当時は江戸全域でインフルエンザウイルスが大流行していたそうです。
亡くなる10年程前にもインフルエンザが流行していたそうで谷風は「土俵上でわしを倒すことはできない。倒れるのは風邪にかかった時くらいだ。わしが風邪にかかったときに来い」と豪語したことから、この時に流行ったインフルエンザを「谷風」と呼ばれています。そのぐらい風邪やインフルエンザは強い横綱力士でも死に至る事があるという事から、命日を風邪の日にした由来だそうです。
江戸時代の1707年から1868年まで23回のインフルエンザの流行があったと記録があり、「谷風」の他、「お駒かぜ」「琉球風邪」などと呼ばれていました。
1862年には「疫毒予防説」が刊行され、その中で奨励されている予防法は室内の空気の循環を良くすること、身体と衣服を清潔に保ち、適度の運動と節度ある食生活を心がけるように書かれています。現代の予防法と余り変わりませんね。
風邪をひきにくい身体づくり
体調のすぐれないときや風邪のひきはじめなどは温かく過ごして頂きたいのですが、普段からぬくぬくとしていると、体温調節の能力を低下させ、抵抗力を弱めてしまいます。少し薄着にすることで気温の変化に身体が順応できるように鍛えて起きましょう。室内と屋外では気温差が大きいので、環境に合わせて衣服の脱ぎ着をすることを心がけておきましょう。
また冬は、乾燥が激しく室内と屋外での温度差も激しいので疲労や睡眠不足になりやすくなります。そういった事から防御力が落ちやすい時期ですので、水分や栄養補給、体力作りを心がけて風邪を予防しましょう。