産業お役立ちコラム
今年は関東大震災から100年目の年
100年前の1923年9月1日に起きた関東大震災。今年は関東大震災から100年目を迎える節目の年になります。日本は地震大国であり、大きな地震による被害は皆さんの記憶にも幾つかあるのではないでしょうか。
100年前の関東大震災はどのような地震だったのでしょうか。
地震発生時刻:1923年9月1日午前11時58分
発生場所:神奈川県西部 北緯35度19.8分 東経139度08.1分 深さ23㎞
規模7.9
最大深度6
当時の深度階級は深度0から震度6までしかありませんでした。現在の震度で考えると震度7相当の揺れであったと推定されています。
埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、山梨県では震度6を観測し、北海道から四国にかけ広い範囲で震度5から震度1を観測されています。日本のほとんどが揺れていたということです。この時間帯は、ちょうどお昼時。昼食の準備で火を使用している事も多く、非常に多くの火災が起きて被害は拡大しました。合わせて津波も発生し、死者・行方不明者は10万5千人にのぼりました。このうちの約88%にあたる9万2千人は火災による犠牲者だったといわれています。
首都である東京は各所で発生した火災が強風を受けて勢いよく広がり、多くの主要な建物へも燃え広がり、目黒にあった海軍の施設である火薬庫にも引火し爆発が起こりました。この関東大震災による火事は2日間続き44%が消失したと言われています。
100年前と現代では建築物も随分と様変わりし、高層ビルやタワーマンションも多く立ち並びました。その為、大きな地震による被害も想定が出来ていなかった点も多く、多くの人々が生活に困った事もありました。全てのライフラインが止まってしまった時を考え、何が必要なのか。自力で生活を続けられる準備が必要となります。この数年で防災の備えを見直された方も多いのではないでしょうか。
気象庁では関東大震災から100年の節目を迎えるにあたり、過去の大災害を知って備えることを呼び掛けるために特設サイトを設置しています。
当時の写真が掲載されていますので、ご興味ある方は覗いてみてくださいね。
出典:https://www.data.jma.go.jp/eqev/data/1923_09_01_kantoujishin/album.html