産業お役立ちコラム
たばこだけが悪いわけではない!?
タバコはリスクが高いとよく言われていますね。
喫煙者からすると、長生きしている人も沢山いるから、害は少ないはずだと主張される方もいます。
ここ数年前からコロナも流行り、喫煙とコロナの関係性の話もよく耳にするようになりました。
一説によると喫煙者のコロナ重傷化リスク1.7倍で、死亡のリスクは3.2倍になるという海外の論文があります。
この数字を見ると実感は少ないかもしれませんが「こんなに違うのか」と驚くかと思います。
しかしたばこは、ストレス解消や集中力向上などのメリットがあると喫煙者からよく聞きます。
喫煙本数や喫煙歴の問題なのでしょうか?
タバコは百害あって一利なしなのか?
たばこを吸っている人でも長生きしている方もいますよね。
たばこと寿命はそこまで関係ないと思う方も多いと思います。病気と関連する「食事や運動や人間関係」などたばこ以外にもいろいろあり、それに加えて遺伝子も関係してきます。
例えば、たばこを吸うが会社内の自由度が大きい」「たばこは吸わないが会社内の自由度が小さい」といった二つのグループでは、自由度が小さい人の方が、慢性病にかかる確率も高い傾向にあるという結果も出ています。
たばこの悪影響よりも会社内の自由度が低い仕事の方がたばこより悪いという事も言えます。
がんの7割から9割が外的要因である「禁煙」「肥満」「感染」などで生じるという知見があり、がんはわずかに悪運の強い部分もあるようです。
つまり裏を返せばがんの1割から3割は内的な要因ということです。
日本人と欧米人を比べると
日本人は長寿な傾向で、タバコを吸っていても長生きできる人もいます。
それは遺伝子的な要因があり、「日本人はタバコを吸っても病気になりにくいのでは」という仮説があり、ある研究によると欧米人は喫煙によって肺がんのリスクが10倍以上、日本人は4~5倍程度と言われています。
欧米人に比べリスクは低いといえども、実際にタバコを吸う人は、吸わない人より10年寿命が短くなるというデータがありますので、やはり体にとって良くない事は確かですね。