産業お役立ちコラム
皆さんがいつも食べているこの植物は何でしょう?
私達が日常的に食べているこの植物の実。インドが原産地で、主に東南アジアや南米などの熱帯地域のみでしか栽培されていない植物。この植物の実は“スパイスの王様”ともいわれ様々な料理に使用されています。何のスパイスか正解がわかった方も多いのではないのでしょうか!?
今日はスパイスの王様である「胡椒」についてお話します。
胡椒には辛味成分のピぺリンが含まれています。このピぺリンには食欲増進効果に加え、エネルギー代謝を上げる働きと血管拡張作用があり、血管を広げて血行を良くするため冷え性の改善に効果的です。また、私たちが食事から摂った栄養素を体内で効果的に利用するためには、吸収された栄養素を全身に運ぶためにも血流をよくすることが大切ですので、胡椒を普段から上手に取り入れてみるのは、健康面でもおすすめです。また、他にも抗菌作用や防腐作用、抗酸化作用などがあることで知られています。
胡椒の種類と特徴
黒胡椒(ブラックペッパー)
実が熟す前に収穫して日干ししたもの。最もよく使われている胡椒です。辛味が強く、肉や魚料理の臭み消しに適しています。
白胡椒(ホワイトペッパー)
完熟した赤い実を水に浸して皮を取り除いてから乾燥させたもの。辛味、香りが黒胡椒に比べてマイルドなため、白身魚、鶏肉、卵などの淡白な食材との相性が良い。
緑胡椒(グリーンペッパー)
未熟果を摘み取り乾燥させ、フリーズドライ、塩漬けにしたもの。爽やかな香りと辛さが特徴で、料理に散らしアクセントとして用いられます。
基本的には塩分は含まれないので、塩分を気にせず料理の味を良くしてくれる胡椒を、料理にあわせて使い分けをしてはいかがでしょうか。