産業お役立ちコラム
カリウムの魅力
あなたはミネラルの1種のカリウムをご存知ですか?
同じミネラルである、カルシウムや鉄に比べると、認知度もまだ低いですが、その働きは生きていくうえで欠かすことが出来ません。
今回はカリウムの魅力をご紹介します。
カリウムの働き
カリウムは、イモ類や果物など様々な食材に含まれており、その多くは腎臓から尿として排出され、一部は汗や便から排出されます。
代表的な働きには、細胞の浸透圧の調整や神経や筋肉の興奮伝導があり、まさに人間の体を動かすためには欠かすことが出来ません。
血液検査
カリウムの基準値は、3.5~5.0mEp/Lであり、5.1mEp/L以上だと「高カリウム血症」、3.5mEp/L未満だと「低カリウム血症」となります。
~上がる原因~
カリウムの過剰摂取や腎臓病、、また薬の服用によって体外へカリウムの排泄が少なくなると血液中のカリウムが上がります。
値が高くなりすぎると、手先や口唇のしびれや筋力の低下、不整脈が起きる場合があります。
~下がる原因~
摂取量の低下や下痢や嘔吐が繰り返す、また利尿薬で尿の排泄量が増えている場合などに起きます。
値が低くなりすぎると、神経や筋肉が興奮しやすくなり四肢や呼吸筋で麻痺が起きたり高カリウム血症の時と同じように不整脈も起きたりします。
低カリウム血症は低栄養の指標にもなり、低栄養が続いてしまうと筋力低下や活動量の低下などにも繋がりかねません。
カリウムは、過剰に摂ってしまいがちな塩分の排泄にも関わっているため、毎日意識して摂りたいものです。
ただ、腎機能が低下していると、カリウム制限が必要になる場合もあるため、定期的に健康診断を受けて、自分の健康管理を行っていきましょう。