産業お役立ちコラム
花粉・アレルギーと食事
3月はスギ花粉の飛散ピークを迎えます。
花粉が原因の症状(花粉症)はアレルギー反応で、体外からの異物に対し、「過剰な免疫反応が起きている」状態とも言われています。
アレルギー症状は非常に個人差があり、治療は医師の指示が最優先です。
食事は薬ではないため直接的な治療には結び付きません。
しかし根本の「免疫システム」を整える意味では、食べ方対策で予防や緩和に繋がる可能性もあります。
アレルギー症状を引き起こす原因となる物質(アレルゲン)を
☑体内に侵入させない ☑体に溜めない ☑侵入しても、その後過剰に反応する事をできるだけ緩める
この3つが、食事での対策に繋がります。
「侵入させない」とは、「体を冷やす食事」を避けることも役立つ方法の一つです。
体が冷えると、血液の流れも悪くなり、異物や病原体のパトロール役でもある、血液中の「白血球」が隅々までの働きが弱まるというような現象が生じやすくなります。
まずは冷たい物より温かい物を意識しましょう。
「体に溜めない」とは、解毒です。
解毒とは肝臓で行われ、有害物質を分解し無毒化します。
肝臓に負担をかけない食事、つまり過剰なお酒や、塩分過多・高脂質・その他添加物を多く含む物は避けることが役立ちます。
薬膳では、春野菜(春キャベツ・ブロッコリー、なの花、たらの芽、ふきのとうなど)も解毒の手助けをしてくれるとも言われており、春先の不調は昔から、旬の野菜で対策するとされているのですね。
「過剰反応をできるだけ緩める」、過剰反応とは、身体の中で「熱を持つ(炎症)」が起きている状態と考えられています。
アレルギー反応をゆるめるとは、この炎症を生じにくくする、あるいは抑えていくことです。
それには、体に余分な熱を溜めるような食材を食べすぎないことが大切です。
たとえば、激辛なものや、ニンニク等の香辛料たっぷりのもの、脂っこいもの、味の濃いもの、コーヒー、チョコレートなどがあげられます。
花粉症のシーズンは、控えめにすることを心がけましょう。
特に季節の変わり目は頻度を考え、不調を予防できるよう、対策を立てていきませんか?