産業お役立ちコラム
旬を楽しもう!かつおの栄養について
すっかり暖かくなり、旬な食材も冬から春へと移っていきます。
これから食べ頃を迎える食材の一つに、かつおがあります。
かつおの旬は年2回で3~7月頃は初かつお、9~11月頃は戻りかつおが漁獲されます。
かつおの旬は年2回
3~7月頃に旬を迎える初かつおは、透明感のある赤身で脂質が少なく、さっぱりとした味です。
また、昔から初かつおは縁起の良い食べ物ともされてきました。
それに比べて戻りかつおは、濃い赤色で脂がのっているため濃厚な味わいなのが特徴ですが、脂質の量は戻りかつおの方が多くカロリーは高くなります。
栄養素
かつおは魚の中でも、特に高たんぱく質・低脂質が特徴です。
かつおに含まれるたんぱく質は、アミノ酸スコアというタンパク質の指標が満点のため、良質なたんぱく質と言えます。
他にも、体で作ることができない不飽和脂肪酸であるEPAとDHAが含まれていて、これらは動脈硬化を予防したり、脳の働きを高めたり、最近では記憶力関連でも注目されています。
ちなみに、血合いの部分には、抗ストレスホルモンの分泌を促すパントテン酸や、血液のもととなる鉄などが豊富に含まれています。
このパントテン酸は熱に弱いため、新鮮なうちに生で食べるのがおススメです。
食材の選び方・料理
美味しいかつおの選び方は、身が締まっていて鮮やかな赤色のものが良いです。茶色っぽいものやドリップが底に溜まっているものは、鮮度が落ちている可能性があります。
料理は、かつおとにんにくを合わせて食べると、かつおのビタミンB1の代謝が高まるので、疲労回復したい方はぜひ試してください。
旬な食材は、季節を味わうのはもちろん、栄養価も高くお手頃価格なのも魅力です。旬を上手に取り入れて、健康生活を目指して行きましょう。