産業お役立ちコラム
クレアチニン(Cre)について
あなたは血液検査の数値を確認していますか?
ヘモグロビンA1cや血圧、悪玉コレステロールなど生活習慣病の指標となる項目は様々ありますが、腎機能を表す指標であるクレアチニンはご存知でしょうか。
クレアチニンとは
筋肉の中にあるクレアチンという物質がエネルギーとして利用された後の老廃物がクレアチニンです。
一定量、血液の中に存在しており、腎臓が血液をろ過する際に尿と一緒に体の外に排出されます。
しかし、腎機能が低下し正常に排出されなくなると、血液中に一定量以上が溜まってしまい、血液検査をしたときにクレアチニンが高値になります。
血液検査で分かる事
クレアチニンが高値になる状態は腎臓機能の低下が疑われますが、高値のまま放っておいてしまうと、腎不全が進行し最悪の場合は人工透析となってしまう場合もあります。
高値になるのは腎機能低下以外にも、筋肉の増加や一部の薬剤服用、たんぱく質の過剰摂取が原因になることがあります。
クレアチニンの男女の正常値は以下の通りですが、筋肉の量には個人差があるので、他の方と値を比べて値が良いのか悪いのかを判断することは難しいです。
男性:0.65~1.09mg/dl
女性:0.46~0.82㎎/dl
腎機能の正確な診断には、血液中に含まれる窒素量を調べる血中尿素窒素や、腎臓で濾過される血液の量を調べるGFRなどの指標も用いて判断されます。
加齢によっても腎機能は低下すると言われていますので、日ごろから、減塩や適正な栄養素の摂取を心掛けて、腎臓に負担をかけない食生活を送りましょう。