産業お役立ちコラム
減塩に役立つ?うまみ調味料
うま味調味料と聞くと、体に良くないというイメージをもたれる方もいらっしゃるのではないでしょうか?うま味調味料は、以前、化学調味料と呼ばれていたこともあり、化学的なイメージがついてしまっているという方もいらっしゃると思います。今回はうま味調味料についてお話したいと思います。
化学調味料と呼ばれていた背景には、1960年代の公共放送で、特定の商品名との区別をつけるために使われ始めました。しかし、定義も存在せず不明確な用語のため、化学調味料と呼ぶことはなくなり、現在は「うま味調味料」に変更されました。
そもそもうま味調味料の原料は、サトウキビです。サトウキビを絞って黒蜜を作り、黒蜜を発酵させることで、うま味の元であるグルタミン酸ナトリウムが出来上がります。
グルタミン酸は昆布だしのうま味成分であり、アミノ酸の一種です。これがうま味として味わえるのです。
そして、うま味調味料をうまく使うと、減塩にもつながります。薄味の減塩の食べ物って味気なくてあまりおいしくないことがありますよね。そこで、塩分を追加してしまうと塩分過多になってしまうのですが、うま味調味料を代わりにパパっとふってあげると、「うま味」が引き立ちます。ナトリウム量はほとんど増加せず素材の味が引き立つので、しっかりとした味わいになり味の満足感があがります。
このようにうま味調味料は、体に良くないどころか、うまく使えばむしろ体にとってうれしい役割があります。うま味調味料をうまく活用して、減塩にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。