産業お役立ちコラム
あなたの肝臓は大丈夫ですか?
沈黙の臓器と呼ばれている肝臓について、血液検査の数値ではAST、ALT、γ-GTPなどで表されますが、自分の肝臓の状態をご存知でしょうか。
お酒を飲んでいるから数値が高いという方もいれば、普段お酒を飲まないのに高いという方もいるかもしれません。
実は、肝臓の数値に影響を与えるものはアルコールだけではありません。アルコールによらない肝炎‘非アルコール性脂肪肝炎(NASH)’の増加が予想されている昨今、背景には何があるのでしょうか。
■脂肪肝を指摘されたら
脂肪肝は細胞内に中性脂肪が蓄積した状態です。
お酒の飲み過ぎの他、食べ過ぎ、運動不足、肥満、糖尿病、脂質異常症などが原因にあります。
ほとんどの場合は無症状ですが、全身の倦怠感や疲労感を感じることがあったり、脂肪肝から肝炎、ひいては肝硬変や肝臓がんへと進行してしまうケースもあるため、肥満や糖尿病、脂質異常症の重症化予防を意識する必要があります。
■脂肪肝の原因はどこにある?
アルコールが原因の脂肪肝は飲酒をやめれば短期間で改善することが多いです。
飲酒量が多く十分な食事量が摂れていなかった場合は、栄養バランスのとれた食事への改善も行いましょう。アルコール以外の過栄養が原因の脂肪肝では、まず自分の生活を振り返り、原因がどこにあるかを考えてみましょう。
<エネルギー過剰の原因となりうること>
・夕食や主食の食べ過ぎ
・味の濃いものを好む(主食の食べ過ぎにつながる)
・揚げ物や、油を使った料理をよく食べる(とくに夕飯)
・ジュースや菓子、果物の摂取が多い
・野菜・海藻をほとんど食べない
・運動をしていない
心当たりはありましたか?
仕事が忙しい、帰りが遅く夜型など、現代では当たり前になってしまっている生活の中に、原因があるかもしれません。一つで改善できるよう今日から取り組んで行きましょう。