産業お役立ちコラム
日本人は全ての年代で不足。魚の栄養とは?
お肉と魚は、どちらを摂る機会が多いでしょうか。
私も魚は好きですが、頻度を考えるとお肉の方が多くなっています。
お肉もお魚も同じたんぱく質ですが、脂質の種類が異なることはご存じでしょうか。
【魚に含まれる栄養素】
魚には、必須脂肪酸といわれるDHA・EPAが多く含まれます。
DHAは特に背の青い魚に多く含まれるアブラで、氷点下(マイナス30~40度)でも固まらない(融点が低い)特徴があります。
現代人に不足しがちといわれるオメガ3系脂肪酸の代表格で、サラサラと流れて動きやすい性質を備え、柔軟な細胞組織をつくります。
【DHAの働きとは?】
ヒトの脳の約60%は脂質であり、DHAは脳細胞の記憶をつかさどる海馬に特に多く集まっています。
また脳だけでなく、目の網膜などを構成する成分でもあり、日常的な活動に直結する多くの臓器の働きを支える重要な成分です。
現代人は、パソコンやスマートフォンを常用し、また動画やゲームをする時間が長いなど、脳や目を昔よりも酷使しています。
つまり、体内ではつくれないDHAを十分に補給することが重要ですが、日本人の食事では、1日1gの摂取目標に対し、どの年代も400~800㎎も不足している事が分かっています。
どんな魚にも含まれますが、特にアブラの乗った旬の青魚に多く、部位としては特に頭、骨、皮に含まれます。
また、刺身や煮汁をいただくと効率良く摂ることができます。さば缶やツナ缶、ちくわ、魚肉ソーセージなどの加工品も利用するのも良いでしょう。
最後にDHAは体内に溜めることもできませんので、毎日コツコツ摂り続けることが大切です。
魚の脂だけにある健康効果を、味方にする食生活をはじめませんか。