産業お役立ちコラム

カリウム制限との上手な付き合い方とは?

カリウム制限との上手な付き合い方とは?写真

カリウムには、身体に溜まった余分なナトリウムを体外に排出してくれる働きがあり、生きるためには欠かすことができません。

しかし、腎臓の機能が低下してくると、カリウムを尿中に排出する働きが弱まり、血液中にたまりやすくなってしまいます。

 

◇カリウム値が高いとどうなるの?

少し高い程度では無症状の事が多いですが、高くなりすぎると吐き気や脱力感、不整脈などの症状が出ることがあります。

一般的には5.5mEq/L以上になると高カリウム血症と診断されます。

 

◇カリウムを減らすポイント

カリウムは多くの食品に含まれていますが、食事を控えすぎると他の栄養素も不足してしまう可能性があります。

調理の工夫や食材の選び方から実践してみましょう。

◇水にさらす、茹でる

カリウムは水溶性のため、水にさらしたり茹でたりすると水に溶けだします。

そのため、野菜は水にさらしたり下茹でしてからの調理がおすすめです。生野菜は小さくカットして、20分程度水にさらします。

茹でる場合は、出来るだけ水に触れる表面積が大きくなるようにカットして茹でます。残った水や茹で汁はカリウムが多く含まれているので注意が必要です。

(いも類や根菜類は下茹でしてもカリウムが減りにくいため、食べる量も工夫しましょう)

 

◇カリウムが少なめの食品を選択

野菜の中でも、玉ねぎ、ピーマン、なす、もやし、キャベツは比較的カリウムが少ない野菜です。

また、きのこや木綿豆腐、水戻しわかめもカリウムが少なくおすすめです。

出汁をとる場合は、昆布よりもかつおや煮干しの方が良いですね。

 

<カリウムを多く含む食品>

・野菜(ほうれん草、トマトなど)

・いも類(じゃがいも、さつまいもなど)

・海藻類(昆布など)

・豆類(納豆など)

・果物(バナナ、キウイ、アボカドなど)  など

 

カリウムは多くの食品に含まれていますが、今回紹介した調理の工夫や食品の選び方・量などを見直し、毎日の食事から無理なく減らしていきましょう。

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