産業お役立ちコラム
お酒の分解に役立つ栄養素とは?
コロナ禍の自粛モードから、外食でお酒をいただく機会戻っている方も多いのではないでしょうか。
ほどよい飲酒は、食欲増進、ストレスの緩和、血行促進、人間関係を円滑にするなど、冠婚葬祭などの特別な場面でも、お酒はかかせないものです。
ただし、飲み過ぎはデメリットもありますので、体内への健康、栄養の知識を持ち、楽しむことをお勧めします。
【アルコールの「エンプティカロリー」とは?】
アルコールは「アルコールは1g当たり7kcal。
ただしこれは「エンプティカロリー」とも言われ、エンプティ=「空っぽ」、つまり体に必要な三大栄養素(炭水化物・脂質・タンパク質)がなく、エネルギーとして残る、ということを意味しています。
【自分自身の「分解速度」を理解しよう!】
また、アルコールの分解は酵素により行われ、最終的には水と二酸化炭素に変わります。
その酵素の「分解速度」に個人差があり、遅い人は「顔が赤くなりやすい」「二日酔いが残る」などの症状が出やすいのです。
分解速度は、実は両親からの遺伝性(組み合わせ)も関係すると言われています。
ただ、両親とも二日酔いしにくい体質だからと、毎日多飲することは健康上良くありません。
年齢を重ねるにつれ、私達の内臓も少しずつ年をとります。
そのため、アルコールと一緒に、できるだけ早くアルコール分解を促す食事も取り入れていきましょう。
【アルコールを分解する栄養素や食べ物とは?】
・高たんぱく食
アルコールの分解酵素は高たんぱくのものから作られます。あさりや刺身や冷奴や、オクラ納豆は胃を保護してくれます。
・ビタミン、ミネラル、食物繊維、フィトケミカル豊富なもの
アルコールによってミネラルやビタミンが失われやすいので、それらが豊富な野菜類などの植物性食品を多くとることを心がけましょう。
また、ナッツのビタミンEは抗酸化作用により肝臓を守りますし、ごま豆腐や玄米などのビタミンB群はアルコールの代謝を促進します。
食物繊維は不足しがちになるため、野菜や海藻などの食物繊維を多く含んだ食べ物もおすすめです。
・飲んだ後に果物
果物に含まれる果糖にもアルコール分解を助ける効果があります。
グレープフルーツジュースなど、かんきつ系の果汁が入った飲み物を飲むのも良いでしょう。